にわか映画好きのぎっしー

観た映画の感想をにわかの浅い感想で書いて行きます

「サイダーのように言葉が湧き上がる」感想

 こんにちは、ぎっしーです

 この映画はずっと観よう観ようと思いながらも、ずるずると観ずにいた映画でした。    

 こういうダラダラと先延ばしにしてしまう癖は治したいものです。

filmarks.com

 さて本映画ですが、監督は「四月は君の嘘」で有名なイシグロキョウヘイ監督です。

 まずこの映画で目を引くのは、色彩の豊かさです。片田舎のショッピングモールが舞台の大部分を占め、緑が広がる田舎の風景の中にカラフルな建物、すごく印象的です。さらに、建物内やヒロインの家などカラフルな色彩の印象が強い映画です。とても視覚的に楽しめる作品だと思います。

 演出として度々使われるのが、画面を二つに分けた演出です。主人公とヒロインの二人を分割した画面で、同時並行で観せる演出。それを彩るのは牛尾憲輔氏による音楽も合間ってとてもいい演出でした。

 

 序盤に「声に出さなければ伝わらないこともある」といった意味のセリフがありましたが、声に出さなかったことによって発生した問題と、しっかりと声に出して伝えるという二つの描写で、序盤のセリフの重みがしっかりとあり、この映画における主人公のチェリー君の成長が感じられる展開でもあり、僕はとても好きです。

 

 

 まさにサイダーのように爽快感のある、夏にふさわしい映画でした。

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 あとパンフレットのつくりがすごかったです。作中のレコードを模しており、作品の世界に最後まで浸れる素晴らしいつくりで、グッズとしてとても良いものでした。