河崎実監督最高!!!「遊星王子2021」
こんにちは、ぎっしーです。
池袋シネマロサにて「遊星王子2021」を観てきました。
低予算映画、特撮好きの僕にとって、この映画はずっと楽しみにしていた映画です。
この映画は、古の特撮作品「遊星王子」のリブート作品です。リブート元の「遊星王子」は、「月光仮面」でおなじみの宣弘社による60年以上前の特撮作品です。そんな古典とも言うべき作品がこの令和の世に蘇るわけですから、その文言だけでもなかなかに熱いものがあります。
僕はリブート元の「遊星王子」は名前しか知らず、河崎実作品も初めてでした。予告を見た感じでなんとなくの雰囲気とノリは理解しながらも、何が起きるのかとワクワクした状態で公開を心待ちにしていました。
幕が上がった後はもうこの作品の世界に引き込まれ、完全に虜になってしまいました。
感想
親しみの持てるヒーロー像
マンホールからヒロインたちの元へ登場した遊星王子。その登場は笑いと衝撃のダブルパンチです。
そんな衝撃的な登場でしたが、あんぱんがエネルギーの源だったり、テレビ出演のシーンや素直でまっすぐな性格が、とても愛らしい親しみの持てるヒーローになっていると思います。特にまこと少年とのキャッチボールのシーンは王子が父のようでもあり、友人のようでもある、ノスタルジックなシーンでとても好きです。
温かみのある演出
まず前述のマンホールから現れるシーン。衝撃しかありませんでした。
宇宙人である遊星王子独特のちょっと外れた言動や行動と、周辺の人物たちのやりとりや間がとてもテンポが良く、ギャグシーンがとても面白かったです。特に有村さん・本橋さん・三上さん達のシーンは、低予算感満載のセットの中ですごく真面目に話しているのがとても笑えました。この映画で一番笑いました。
タルタン人がブランコに乗って愚痴っているシーンは、悪役ながらも何となく親しみの持てる、憎めない悪役という感じがしました。全体的にだいぶコミカルに描かれているタルタン人も、この作品のいいスパイスになっていると思います。
食卓を囲むシーンなど、古き良き昭和の風景といった感じのシーンが随所に見られ、ただのヒーロー映画という側面だけでなく、昭和の時代を令和に持ってきたという印象が強かったです。テレビもブラウン管でしたし。
昭和特撮のリスペクト
今作は「遊星王子」という作品のリブート作品であるため、原作へのリスペクトはもちろんのこと、OPに「ウルトラマンの歌」要素も入れ混んだり、悪役ガザルのデザインなど随所に見られる昭和特撮へのリスペクトを感じた作品だった。
ウルトラシリーズが好きな僕として、はEDでの団時朗さんときくち英一さんのツーショットはとても熱いものを感じました。「帰ってきたウルトラマン」の二人ですからね。
今作は河崎実監督の様々なこだわりが散りばめられた映画だ思う。
好きなものを、やりたいものを作るというのはこういうことなのだと感じさせるこの映画は最高にクールで暖かい、とても素晴らしい映画だと僕は思う。
こういう映画は大好きだ。